認知症・物忘れ外来

早期発見·早期治療で、認知症と向き合う

物忘れ認知症外来では、認知症の早期発見·早期診断·早期治療を専門的に行っています。
医師、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士など多職種チームで、患者様とご家族を総合的にサポートします。認知症の診断から治療、介護サービスの利用まで、一貫した支援を提供します。
「もの忘れが増えた」「様子がおかしい」と感じたら、早めにご相談ください。早期の対応が、その後の生活の質を大きく左右します。

認知症の症状と初期サイン

以下のような症状や変化がある方は、早めにご相談ください
記憶に関する症状
  • 同じことを何度も聞く·言う
  • 大事な約束を忘れる
  • 最近の出来事を忘れる
  • 置き忘れ・しまい忘れが増える
時間·場所の認識
  • 日付や曜日がわからない
  • 慣れた道で迷う
  • 今いる場所がわからない
  • 季節感がなくなる
日常生活の困難
  • 料理の段取りが悪くなる
  • 金銭管理が困難になる
  • 絵が描けない
  • 判断に時間がかかる
性格・行動の変化
  • 怒りっぽくなる
  • 無関心になる
  • 疑い深くなる
  • 趣味への関心が低下
その他の症状
  • 物を盗られたと訴える
  • 見えないものが見える
  • 身だしなみへの無関心
  • 会話がかみ合わない
これらの症状が複数当てはまる場合は、早めの受診をおすすめします
ご本人が気づく場合

「最近もの忘れが多い」「何かおかしい」と感じたら、お気軽にご相談ください

ご家族が気づく場合

「いつもと様子が違う」と感じた場合も、ご家族だけでのご相談が可能です

認知症の主な種類

アルツハイマー型認知症

最も多いタイプ。
記憶障害から始まり徐々に進行します。

主な症状
・記憶障害
・見当識障害
・実行機能障害
血管性認知症

脳梗塞や脳出血により発症。段階的に悪化することが 特徴です。

主な症状
・まだら認知症
・歩行障害
・感情失禁
レビー小体型認知症

幻視やパーキンソン症状を伴うことが特徴的です。

主な症状
・幻視
・パーキンソン症状
・認知機能の変動
前頭側頭型認知症

性格変化や行動異常が目立つタイプです。

主な症状
・性格変化
・社会性の低下
・常同行動

当院で実施する検査

多角的な検査により、正確な診断を行います。

認知機能検査
(スクリーニング検査)

HDS-R(長谷川式認知症スケール)、MMSE(ミニメンタルステート検査)などで認知機能を総合的に評価します。

検査の内容
  • 記憶力・見当識の評価
  • 言語・計算能力の確認
  • 約15~30分で実施

詳細な神経心理検査

臨床心理士による専門的な検査で、認知機能を詳しく評価します。

検査の内容
  • WAIS-IV(ウェクスラー成人知能検査)
  • WMS-R(記憶検査)
  • 遂行機能検査・前頭葉機能検査

頭部MRI・CT検査

脳の萎縮や血管障害の有無を画像で確認します。VSRAD解析により早期アルツハイマー型認知症の診断をサポートします。

検査の内容
  • 脳萎縮の程度を評価
  • 脳梗塞・脳出血の確認
  • VSRAD(早期AD診断支援)正常圧水頭症の除外

頭部MRI・CT検査

甲状腺機能低下症やビタミン欠乏など、治療可能な認知症の原因を除外し ます。

検査の内容
  • 甲状腺機能(TSH、FT3、FT4)
  • ビタミンB12・葉酸
  • 血糖値・HbA1c

脳血流SPECT検査
(連携施設)

脳の血流状態を調べ、認知症のタイプを判別します。早期診断に有用です。

検査の内容
  • 脳血流パターンの評価
  • アルツハイマー型と前頭側頭型の鑑別
  • レビー小体型認知症の診断

その他の専門検査

必要に応じて追加検査を実施します。

検査の内容
  • 脳波検査(てんかんの除外)
  • 髄液検査(特殊な場合)
  • 遺伝子検査(家族性の場合)

※すべての検査を実施するわけではありません。症状や状態に応じて必要な検査を選択します。
※脳血流SPECT検査は提携医療機関で実施します。

もの忘れと認知症の違い

加齢によるもの忘れ

  • 体験の一部を忘れる
  • 例:朝食で何を食べたか忘れる

  • ヒントがあれば思い出せる
  • 「味噌汁飲んだよ」と言われて思い出す

  • 忘れたことを自覚している
  • 「あれ、何だっけ?」と自分で気づく

  • 日常生活に支障なし
  • メモや工夫で対応できる

  • 進行しない
  • 時間経過で悪化しない

認知症によるもの忘れ

  • 体験そのものを忘れる
  • 例:朝食を食べたこと自体を忘れる

  • ヒントがあっても思い出せない
  • 「朝ごはん食べてない」と言い張る

  • 忘れたことを自覚していない
  • 忘れていることに気づかない

  • 日常生活に支障あり
  • 料理や金銭管理が困難になる

  • 進行する
  • 徐々に症状が悪化していく

「おかしいな」と感じたら、早めの受診をおすすめします
ご本人だけでなく、ご家族から見て「いつもと様子が違う」と感じた場合もご相談ください

治療とケア

薬物療法

認知症の進行を遅らせる薬や、症状を改善する薬を使用します。

具体的な内容
  • 認知症治療薬
  • 精神症状への対応薬
  • 生活リズム調整薬
非薬物療法

リハビリテーションや認知訓練で脳の活性化を図ります。

具体的な内容
  • 認知リハビリテーション
  • 回想法
  • 音楽療法・アート療法
家族支援

ご家族への介護指導や心理的サポートを提供します。

具体的な内容
  • 家族教室の開催
  • 介護相談
  • 介護者のメンタルケア
地域連携支援

介護保険サービスの利用など、地域資源と連携します。

具体的な内容
  • 介護保険申請支援
  • デイサービス等の紹介
  • 成年後見制度の案内

多職種チームでのサポート

医師

診断と治療方針の決定。

看護師

健康管理と生活指導

臨床心理士

認知機能検査と評価

精神保健福祉士

介護サービスの調整

各専門職が連携し、患者様とご家族を総合的にサポートします

診療の流れ

01
ご予約

お電話でご予約ください

02
問診
ご家族から詳しくお話を伺います
03
診察・検査
認知機能検査と医師の診察
04
診断
検査結果に基づく診断
05
治療・支援
治療開始と生活支援

診療時間・予約方法

診療時間

受付時間
9:00 ~ 12:00
午後(予約のみ)

※物忘れ認知症外来は完全予約制です
※休診日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始
※初診は十分な時間を確保するため予約が必要です

ご予約方法

お電話でのご予約

代表電話
0294-44-8800
受付時間:平日9:00-17:00

初診の方へ
  • 完全予約制です。お電話でご予約ください
  • ご家族の同伴をお勧めします
  • 保険証をご持参ください
  • お薬手帳をご持参ください
  • 他院での検査結果があればご持参ください
ご家族だけでのご相談も可能です

ご本人が受診を拒否される場合は、まずはご家族だけでご相談いただけます

よくある質問

もの忘れと認知症の違いは何ですか?

加齢によるもの忘れは体験の一部を忘れますが、認知症は体験そのものを忘れます。例えば、朝食の内容を忘れるのがもの忘れで、朝食を食べたこと自体を忘れるのが認知症です。

まずはご家族だけでご相談ください。受診方法のアドバイスや、「健康診断」として受診を勧める方法などをご提案します。

アルツハイマー型認知症など多くの認知症は完治は難しいですが、早期発見·早期治療で進行を遅らせることができます。また、治療可能な認知症もありますので、早めの受診が大切です。

確実な予防法はありませんが、生活習慣病の管理、適度な運動、バランスの良い食事、社会参加などがリスクを減らすと言われています。

当院の医療ソーシャルワーカーが申請をサポートします。主治医意見書の作成も行いますので、お気軽にご相談ください。

否定せず、穏やかに接することが大切です。当院では家族教室を開催し、認知症の理解と介護方法についてお伝えしています。

もの忘れが気になったら、お気軽にご相談ください

早期発見·早期治療が、その後の生活の質を左右します。 ご本人だけでなく、ご家族だけでのご相談も可能です。
お電話でのご予約

0294-44-8800
平日9:00-17:00

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