当院では、
①MRIによる画像診断、②MMSEなどの認知機能テスト、③VSRAD検査、④認知症専門医の診察
を組み合わせ多方面から物忘れ・認知症の治療を行っております。

脳の萎縮度検査(VSRAD)も行っております。

VSRAD検査とはMRI画像を用いて、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られる海馬傍回付近の萎縮の度合いを表示、解析することでアルツハイマー型認知症の診断支援情報を提供するシステムです。

物忘れが気になる方で、50歳以上の方が対象です。

前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症において健常高齢者との比較では80%以上の識別率(正診率)となることが確認されています。

コンピュータによる画像統計解析処理により、客観的に脳の萎縮を評価できます。

病理学的に解析した早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる萎縮部位を関心領域として組み込み、視覚的に萎縮を判定できるとともに、自動解析により萎縮の程度を算出します。

物忘れが気になる方は、医師にご相談ください

MCIスクリーニング検査

軽度認知障害(MCI)を早期発見する血液検査

簡単な血液検査

1回10cc程度の採血による簡単な検査です。大がかりな医療機器での検査は必要ありません。

早期発見に貢献

自覚症状がない段階でも血液を調べることで、いち早くMCIの兆候を発見できます。早期発見することで、日常生活の中で予防することができます。

アルツハイマー病は生活習慣病の一つと考えらえるようになりました。生活習慣の改善や早い段階での介入によって発症時期を遅らせることや症状の進行を遅らせることができることが分かっています。

こんな方にお勧めの検査です

50歳以上の方
認知症発症者数は70歳代で急激に増えることが分かっています。発症の約20年前からアミロイドβペプチドの蓄積が始まるため、自覚症状が無くても検査をお勧めします。
認知症への不安を抱いている方
健康診断と同様に、定期的に検査を受けることでご自身の状況を確認できます。
ご家族が異変に気付いた場合
軽度認知障害(MCI)の状態では本人にも物忘れの自覚がありますが、以前と様子が違うとご家族が気付いた時には検査を受けることをお勧めします。

遺伝子でわかる認知症リスク「APOE遺伝子検査」

アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与する重要な遺伝子のひとつにAPOE遺伝子があります。
このAPOE遺伝子には3つの型があり、それぞれの型によりアミロイドβペプチドへの防御作用の強さが異なります。
中でもAPOE-ε4型を持つ場合、アルツハイマー病を発症するリスクが高いことが分かっています。APOE遺伝子検査では、APOE遺伝子型を調べることで認知症を発症するリスクを測定します。

対象年齢 検査項目 提出容器 採血量 保存方法 所要日数
50才以上 MCIスクリーニング検査 生化学検査用容器 7ml 凍結 2~3週間
49才以下 APOE遺伝子検査 EDTA-2Na容器 5mL 冷蔵 2~3週間
対象年齢50才以上
検査項目MCIスクリーニング検査
提出容器生化学検査用容器
採血量7ml
保存方法凍結
所要日数2~3週間
対象年齢49才以下
検査項目APOE遺伝子検査
提出容器EDTA-2Na容器
採血量5mL
保存方法冷蔵
所要日数2~3週間
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